歯ぎしりの原因と理由について 

歯ぎしりは、睡眠中や日中に無意識に起こる現象で、多くの方が経験している問題です。歯ぎしりは単なる習慣ではなく、身体や精神的な様々な要因が複合的に作用して起こる症状です。接骨院の立場から、歯ぎしりの原因と身体への影響について詳しく解説いたします。

○歯ぎしりの主な原因

1. ストレスと心理的要因

歯ぎしりの最も一般的な原因は精神的ストレスです。日常生活でのプレッシャーや不安、緊張状態が、無意識の歯ぎしりや食いしばりとして現れます。

🌀具体的なストレス要因:

・仕事のプレッシャーや対人関係の緊張

・家族関係や介護によるストレス

・睡眠の質の低下

・過度な集中状態(スマホ、ゲーム、読書時など)

ストレスを感じると、歯ぎしりがストレス解消の手段として無意識に行われることがあります。

2. 噛み合わせ・歯並びの問題

歯並びや噛み合わせの異常(不正咬合)は、歯ぎしりの重要な原因の一つです。

🌀噛み合わせの問題例:

・上下の歯が自然に噛み合わない状態

・歯並びの乱れ

・詰め物や被せ物の不適切な調整

・顎関節の位置異常

不正咬合があると、自然な位置で噛むことが困難になり、歯や顎に余計な負担がかかって歯ぎしりを引き起こします。

3. 睡眠関連の要因

睡眠の質や呼吸の問題も歯ぎしりと密接に関係しています。

🌀睡眠関連の原因:

・睡眠時無呼吸症候群

・いびきや鼻づまり

・睡眠の質の低下

・不規則な睡眠パターン

睡眠時無呼吸症候群では、呼吸が一時的に止まることで脳が無意識に歯ぎしりを促すことがあります 。

4. 生活習慣による影響

日常の生活習慣も歯ぎしりに影響します。

🌀影響する生活習慣:

・飲酒・喫煙:睡眠の質を低下させる

カフェインの過剰摂取:興奮状態を引き起こす

・就寝前のアルコール摂取:睡眠パターンの乱れ

・不規則な食事時間

これらの習慣は直接的に歯ぎしりを引き起こすのではなく、睡眠の質を下げることで間接的に歯ぎしりにつながります。

5. 薬の副作用

一部の薬物が歯ぎしりを引き起こすことがあります。

🌀関連する薬物:

・うつ病治療薬(抗うつ薬)

・ADHD治療薬

・抗てんかん薬

・一部の精神安定剤

薬の副作用による歯ぎしりが疑われる場合は、処方医と相談することが重要です。

6. 身体的疾患

様々な身体的疾患が歯ぎしりの原因となることがあります。

🌀関連疾患:

・逆流性食道炎(GERD)

・パーキンソン病

・認知症

・てんかん

・胃食道逆流症

これらの疾患は、神経系や消化器系の問題を通じて歯ぎしりを誘発することがあります。

7. 遺伝的要因

歯ぎしりには遺伝的な傾向も認められています。家族に歯ぎしりの習慣がある場合、その傾向が引き継がれる可能性があります。

接骨院での観点:筋骨格系への影響

🌟咀嚼筋への影響

歯ぎしりは以下の筋肉に過度の緊張を引き起こします:

○咬筋:噛む力の主要な筋肉

○側頭筋:頭部側面の筋肉

○内側・外側翼突筋:顎の深部の筋肉

○胸鎖乳突筋:首の筋肉

これらの筋肉の過緊張は、筋膜性疼痛を引き起こし、頭痛、肩こり、首の痛みの原因となります。

🌟歯ぎしりが引き起こす身体への影響

1. 歯と口腔への影響

・歯の摩耗や欠損

・歯の知覚過敏

・歯の破折や亀裂

・歯周病の悪化

2. 顎関節への影響

・顎関節症の発症

・口を開けにくくなる

・顎の痛みや不快感

・顎関節の音(クリック音)

3. 全身への影響

・頭痛(特に朝の頭痛)

・肩こり・首こり

・耳の痛みや閉塞感

・睡眠の質の低下

・日中の疲労感

まとめ

歯ぎしりは多様な原因が複合的に作用して起こる症状です。根本的な改善には、歯科医師との連携による噛み合わせの調整や、接骨院での筋骨格系のケア、そして生活習慣の見直しが重要です。

当院では、歯ぎしりに伴う筋肉の緊張や姿勢の問題について専門的なアプローチを提供しています。歯ぎしりによる頭痛、肩こり、顎の痛みでお悩みの方は、お気軽にご相談ください。



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記事監修者

柔道整復師
亀京成曳舟駅前接骨院
院長 海道 健太

国家資格を取得後、整形外科での勤務、インターハイ出場常連校の専属スポーツトレーナー、整骨院グループにて4店舗から31店舗までの店舗拡大の一端を担うなど、数々の経験や実績を持つ。

10年間の実績を活かして、「ありがとう」の言葉を糧に患者様と向き合う日々を送っている。

柔道整復師免許証
柔道整復師免許証