朝起きても体がだるい原因について
皆さんは、朝起きても体がだるい、まだまだ眠い、そんな経験をされたことはありますか?
しっかり寝ているはずなのに疲れが取れない、寝た気がしない、など睡眠についてのお悩みを当院でも耳にします。
十分な睡眠時間を確保しているのに体がだるい、夜しっかり寝ているのに朝から疲れているという状態は、単なる疲労ではなく、様々な原因が隠れている可能性があります。
そんな朝のだるさについて今日はお話ししていこうと思います!

主な原因とメカニズム
☑睡眠の質の問題
睡眠の質を低下させる要因:
・夜更かしを続ける
・就寝直前までスマホ・パソコンを使用する
・過剰なストレスを抱えている
・合わない寝具を使用している
・筋肉の緊張
・睡眠環境が悪い(温度・湿度・照明等)
・日中に体を動かさない
・姿勢不良
・就寝前の飲酒習慣
・喫煙習慣
・関節の痛み
☑自律神経系の問題
長時間のデスクワークによる姿勢の歪みが自律神経のバランスを乱し、睡眠に悪影響を与える場合があります。
起立性調節障害などの自律神経失調症では、朝方に副交感神経から交感神経へのスイッチがうまくいかず、活動するためのスイッチがなかなか押されない状態になります。
自律神経のバランスには日内変動のパターンがあり、このリズムが乱れることで朝の目覚めが悪くなります。
☑生活習慣による要因
・低血圧:全身の血流が悪くなり、脳への血流が低下
・低血糖:朝食を抜くことで体のエネルギー源が不足
・睡眠不足症候群:慢性的な睡眠時間の不足

考えられる病気・疾患
○深刻な疾患の可能性
朝の疲労感が長期間続く場合、以下の病気が関係している可能性があります:
- 睡眠時無呼吸症候群(SAS)
睡眠中に呼吸が停止することで睡眠の質が低下し、朝起きた時の疲労感が目立ちます。
※症状
・毎晩大きないびき
・睡眠中の呼吸停止
・夜間の頻繁な覚醒
・朝の頭痛や頭重感 - 貧血
血液中のヘモグロビンが不足し、酸素の供給が十分に行われない状態。特に女性に多く見られます。 - 甲状腺機能低下症
甲状腺ホルモンの分泌が低下すると、体の代謝が遅くなり、倦怠感や冷え性、むくみなどが現れます。 - 糖尿病
血糖値の異常により、エネルギー源であるブドウ糖が細胞に取り込まれにくくなり、体がエネルギー不足を感じます。 - 慢性疲労症候群
原因不明の倦怠感が6カ月以上続く病気で、休息を取っても改善しません。 - うつ病・適応障害
精神的な障害が原因で倦怠感を引き起こし、気分の落ち込みや無気力感が強く現れます。
○女性特有の原因
1.更年期障害
40代以降の女性では、女性ホルモンの分泌が急激に低下し、ホルモンバランスが乱れて血行が悪くなることで睡眠の質が低下します。

改善方法と対処法
⭐睡眠の質を高める方法
就寝前の5つの習慣
- 部屋の照明を暗くする
- スマートフォンやパソコンの使用を控える
- カフェインを摂らない
- 寝酒はしない
- タバコを吸わない
カフェイン・アルコール・ニコチンは、眠りを浅くしてしまうため、就寝前は避けてください。
⭐生活習慣の改善
質の良い睡眠の実践方法
- 規則正しい生活:就寝時間と起床時間を固定
- 運動習慣を持つ:速歩や軽いランニングで寝つきが改善
- 寝る2~3時間前の入浴:38度のぬるま湯で25~30分
- 朝、起床後に光を浴びる:体内時計をリセット
- 適切な食生活:朝食をしっかり取り、就寝前の食事は控える
⭐栄養面でのアプローチ
睡眠の質向上に必要な栄養
・朝食:トリプトファンを含む納豆やヨーグルトなどの発酵食品
・昼食:炭水化物を控えめに、タンパク質と野菜をバランスよく
・夕食:GABA、タウリンを含む食品(キムチ、タコ、イカなど)
⭐環境づくり
睡眠に適した環境
・室温:18~23℃
・湿度:40~60%
・照明:豆電球程度の常夜灯
・音:心が落ち着く音楽を小音量で

まとめ
当院では、姿勢改善や筋肉に対してアプローチします。
頭部矯正といった自律神経にアプローチできるご用意しております!
朝起きても体がだるい原因は、睡眠の質の低下から深刻な疾患まで多岐にわたります。単なる疲れと軽視せず、長期間続く場合や日常生活に支障をきたす場合は早めの医療機関受診が重要です!⭐
同時に、生活習慣の見直し、睡眠環境の改善、適切な栄養摂取などのセルフケアを実践することで、症状の改善が期待できます。
質の良い睡眠を確保し、健康的な朝の目覚めを取り戻しましょう!