聞いたことはあるけど…≪側弯症≫とは
側弯症(そくわんしょう)とは、正式名称を「脊柱側弯症」といい、背骨が左右に湾曲して、同時に背骨自体がねじれてしまう状態を指します。通常、背骨は前から見ると真っ直ぐですが、側弯症の場合は「S字」や「C字」に曲がってしまいます。背骨が側方(横)に10度以上曲がっている場合に側弯症と診断されます。

側弯症の種類と原因
側弯症には大きく分けて「機能性側弯症」と「構築性側弯症」の2つがあります。
- 機能性側弯症
一時的な姿勢の歪みや筋肉の緊張によって生じる側弯です。大人の側弯症の原因には、加齢による骨や椎間板の変性、子どもの頃の側弯症の進行、姿勢不良、過去の脊椎手術などがあります。
体の姿勢を正すことで改善する可能性があります。 - 構築性側弯症
脊椎のねじれ(回旋)を伴った側弯であり、簡単にまっすぐに戻らなくなった状態です。更に以下のように分類されます:
○特発性側弯症:原因不明の側弯症で、全体の約80~85%を占めます。特に思春期の女性に多く見られます。
○先天性側弯症:生まれつき脊椎の形に異常があるために発症するものです。
○神経・筋原性側弯症:脊髄空洞症、脳性麻痺、筋ジストロフィーなどの神経や筋肉の病気が原因で発症します。
○その他:様々な病気や外傷が原因となって発症するものです。
側弯症の症状
軽度の側弯症では自覚症状がないことも多いですが、以下のような症状が見られる場合があります
☑️肩の高さが左右で異なる
☑️片側の肩甲骨が突出している
☑️腰の位置や高さが左右で異なる
☑️前かがみになったときに、背中の片側が盛り上がる
☑️ウエストラインの左右非対称
☑️立った状態で腕を下げると、片方の腕と体の間の隙間が広くなる
症状が進行すると、以下のような問題が生じる場合があります:
・肩こり・腰痛・背中の痛み
・足のしびれや痛み
・呼吸がしづらくなる
・心肺機能の低下
・内臓の圧迫による消化器症状
重症の側弯症では、脊髄が圧迫され神経症状を引き起こす恐れもあります。

🦴当院では🦴
当院では、側弯症の症状に対して以下のような施術を行っています
1.指圧
背骨を支える周囲の筋肉のバランスを整えることも重要です。硬くなった筋肉をほぐし、弱くなった筋肉を使いやすくし強化するための施術を行います。これにより筋肉の滑走性を良好にし、関節の可動域を改善します。
2.全身骨格矯正
背骨への負担は筋肉だけではないと考え、体全体の骨格の動きをよくすることで背骨への負担を軽減させます。
- 物理療法
状態に応じて、インナーマッスルへのアプローチを行い必要な筋肉を使いやすくし背骨への負担を軽減させます。 - 日常生活でのアドバイス
側弯症の症状改善には、日常生活での姿勢や生活習慣も大切です。当院では、自宅でできるストレッチやエクササイズ、正しい姿勢についてもアドバイスをさせていただきます。
最後に…
ある程度以上の側弯を放置しておくと、将来的に背中や腰の痛み、日常生活が困難になることもありますので、思い当たる場合や、お体の状態や症状に関するご質問がありましたら、お気軽に当院までお問い合わせください。専門スタッフが丁寧にご対応させていただきます。
