産後の骨盤、放置していませんか?
出産後は、赤ちゃんのお世話が始まる嬉しい時期である一方で、お母さんの体には大きな変化が残っています。
「骨盤まわりが不安定な感じがする」「腰痛が続く」「恥骨や尾てい骨が痛い」「抱っこをするとつらい」「尿もれが気になる」など、産後ならではのお悩みを感じる方は少なくありません。
これは気のせいではなく、妊娠・出産によって骨盤まわりの靭帯や筋肉、姿勢バランス、日常の体の使い方に変化が起こるためです🧘
少しでも気になる方は要チェックです!
産後の体に起こる変化
妊娠中から出産にかけて、体は赤ちゃんを迎えるための準備を進めます。その過程で、骨盤まわりの靭帯はホルモンの影響を受け、普段よりゆるみやすい状態になります。
出産後は少しずつ回復していきますが、その回復のスピードや感じ方には個人差があり、思うように体が戻らないと感じることもあります🌀
厚生労働省研究班監修の情報でも、産後は骨盤まわりのゆるみや不調が起こりやすく、恥骨痛、尾てい骨痛、腰痛などにつながることがあると紹介されています。
また、産後は骨盤そのものだけでなく、骨盤を下から支える骨盤底筋にも負担がかかります。
骨盤底筋は、膀胱・子宮・腸などを支える大切な筋肉で、ここが弱くなると、尿もれ、下腹部の違和感、骨盤底の不安定感などにつながることがあります🙀

産後によくみられるお悩み
産後の不調は、人によって現れ方が異なります。
たとえば、
・立ち上がる時や寝返りで恥骨まわりが痛む方、
・尾てい骨に違和感が残る方、
・授乳や抱っこで背中から腰にかけて張りを感じる方、
・歩くと骨盤まわりが不安定に感じる方
などもいらっしゃいます。
さらに、出産後しばらくしてから尿もれや下腹部の力の入りにくさに気づく方もいます💦
こうした不調は、出産そのものの影響に加え、授乳姿勢、抱っこ、前かがみ姿勢、睡眠不足、疲労の蓄積など、育児による日常動作の負担が重なることで強くなることがあります🤱!
「産後の骨盤」は骨盤だけ見ればよいわけではありません
産後のお体を考えるうえで大切なのは、「骨盤だけ」に注目しすぎないことです。
実際には、骨盤まわりの状態は、股関節の動き、腹部や体幹の筋力、骨盤底筋の働き、背中や腰への負担、姿勢のくせ、赤ちゃんを抱く時の体の使い方などと深く関わっています。
そのため、産後のケアでは、骨盤周囲の状態を見るだけでなく、日常生活の中でどのような動きが負担になっているのか、どの筋肉がうまく使えていないのかを丁寧にみていくことが重要です❣

産後に大切なのは、無理をしすぎないこと
「早く元の体型に戻したい」「産後だからしっかり整えないと」と思う方は多いですが、産後の体にはまず回復の時間が必要です。
英国王立産婦人科医協会では、産後しばらくは重い物を持つことや高負荷の運動を避け、4~6週間ほどは無理をしすぎず、徐々に活動を増やしていくことが案内されています。
焦って強い運動を始めたり、無理な姿勢を続けたりするよりも、まずは休養を取りながら、体の回復に合わせて少しずつ整えていくことが大切です。
〇骨盤底筋を意識したセルフケア
産後のセルフケアとして、骨盤底筋を意識した運動は広く紹介されています。
厚生労働省研究班監修の情報では、産後の尿もれは骨盤底筋群のゆるみで起こりやすく、骨盤底筋体操を積極的に行うことがすすめられています。
骨盤底筋のエクササイズは、尿もれの予防や改善、骨盤臓器脱のサポートなどに役立つとされています🏃♂➡
また、姿勢を整えることも大切です!
厚生労働省研究班監修の情報では、足を組む、斜めに座るといった姿勢のくせを避け、正しい姿勢を意識することが、産後の骨盤まわりの負担軽減につながると案内されています。毎日の抱っこ🤱や授乳🍼、立ち上がり動作の積み重ねが体への負担になるからこそ、日常生活の中で無理の少ない体の使い方を知ることが大切です!

当院では
当院では、産後のお悩みに対して「骨盤だけを整える」という考え方ではなく、現在のお体の状態を丁寧に確認しながら、骨盤まわり・腰・股関節・姿勢・筋肉の使い方まで含めてみていくことを大切にしています。
産後のお体は一人ひとり違います。出産方法、体力の回復状況、育児環境、睡眠の状態、痛みの出る動きなどによって、必要なケアも異なります。そのため、今ある不調の背景を確認し、日常生活で気をつけたい姿勢や動作、無理のないセルフケアも含めてご提案いたします。
産後の体は、見た目だけでは分からない変化をたくさん抱えています。
だからこそ大切なのは、「早く戻すこと」ではなく、「今の体に合った方法で、少しずつ整えていくこと」です。
産後の不調は「そのうち治るだろう」と我慢してしまう方も多いですが、日常生活の負担や姿勢のくせが重なることで長引くこともあります。無理を重ねる前に、今の状態を知り、できることから整えていくことが大切です。
少しでも当てはまる方は一度ご相談ください!









